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僕らが子どもの頃、「我田引鉄」という言葉がありました。政治家が利権誘導のために地元に鉄道を誘致するという意味です。採算を度外視した鉄道建設が続く一方で、国鉄の赤字は慢性的となり、分割民営化が叫ばれた時代でもあります。
しかしハタチを過ぎた頃から、今度はどこかの地方路線が廃止されるというニュースを毎年のように耳にするようになります。また残った主要路線でも経営合理化が進み、寝台列車や特急、急行列車が次々と消えていきました。
近代を牽引してきた鉄道の栄光は、過去のものに成りつつあります。今回は、この国から失われた鉄路をテーマにしました。鉄道が劇的な変化を遂げた20世紀末、その軌跡の一端をご覧いただきたいと思います。なお、小特集では南海に浮かぶゴーストタウン、池島炭鉱を取り上げました。
本書では、北海道各地に点在する放置された旧国鉄車両をはじめ、「横浜市電」「旧ソ連国鉄・D51-2」「豊後森機関庫」「高千穂鉄道」「信越本線・碓氷峠」「JR大社線・大社駅」などを収録しています。
ランズエンド06 消えた鉄路を巡る旅
2011年8月14日刊行
価格:500円 B5判・20ページオールカラー
在庫あり
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