これまで作ってきた廃墟写真・その他の同人誌
ムサシノ工務店では、廃墟写真の同人誌を年1〜2点刊行しています。現在(2021年4月)までに刊行した同人誌は26点になります。同人誌の頒布はコミックマーケットを中心に行っています。また最新刊は、同人誌販売を店舗とネットで手がけている「Comic ZIN」、またAmazonでも入手可能です。
「昭和街道」シリーズ 1〜4号(2018〜2021年・刊行中)
「10年後にはなくなる風景」をテーマにした旅の写真集です。アーケードのある商店街や建物が密集した住居群、古びたビルディングなど、昭和を感じさせる風景を集めて作った本です。
現在も刊行を続けており、だいたい年に1回のペースで新刊を出しています。
本文28ページの小さな本で、中国地方の小さな地方都市を撮ったものが多いですが、なるべく日本全国の風景を盛り込めるように頑張りたいです。
コミックマーケットなどの同人誌イベントのほか、ユニークな本屋さんAmazonでお買い求めいただけます。
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忘れられたニッポン」シリーズ 第1集〜第3集(2004〜2005年)
サークルとして初めて制作した同人誌です。2004年から2005年の間に3冊刊行しました。
デジタル一眼導入前ですので、ポジをプリントしたものを市販のスキャナで取り込んでいます。そのためか、少々画質的に荒い出来となっています。とはいえ、当時コミケでは全ページフルカラーの写真集が珍しかったため、ご好評をいただきました。
すでに在庫はありませんが、いつか全素材をドラムスキャナで取り直して完全版を作りたいと思っています。
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「ランズエンド」シリーズ 01〜08(2005〜2012年)
1冊の中である程度テーマを設定し、廃墟を巡る旅を写真と文の両方で味わえる作品が作りたいと思い、新たに始めたシリーズが「ランズエンド」です。
僕は常日頃から「廃墟は、この国の果てる場所にある」と感じていました。廃墟はいずれも人に捨てられたものであり、そこには「地の果て」を感じさせる独特の切なさがあります。
本シリーズの最も大きなテーマは「地の果て」が持つ切なさ、寂寞です。しかし「地の果て」にあるものは単に寂しい存在なだけでなく、現在を生きる僕たちに大切なメッセージを発していると思うのです。
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姉妹サークル「イチマンネット!」刊行作品(2007〜2011年)
ムサシノ工務店とは別に、2007年に一幡氏のサークル「イチマンネット!」から写真メインの同人誌「置き去りのまち」を刊行しました。 また、2009年から「風」シリーズの刊行を始めました。「風が通り抜ける場所」「風の向こうに消えた夏」「風が刻みつけた記憶」の3冊を発表しています。
「ランズエンド」シリーズは、写真+旅エッセイの構成となっていますが、こちらは写真がメインで、さまざまな廃墟のベストショットを収録しています。
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その他・上海・絵はがきなど(2009〜2015年)
上記のシリーズもの以外にも、廃墟写真集、クラシックカメラ、絵はがき、上海の近代建築などの同人誌を不定期に刊行しています。
こちらも「Comic ZIN」ほか各種イベントで手売りするほか、特色あるユニークな書店さんなどでも販売しています。
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